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【分類法】大分類

 

ここからは、具体的にどの様な要素を鍛えて歌の上達を目指すかをまとめていきます。  

   

  

様々なタイプの方がいらっしゃいますが、全ての方においてこれから記す要素を鍛える事で上達できます。  

  

それぞれの項目で得意不得意が出て来る筈なので、自分は何が得意で何が苦手なのか、しっかり把握しながら鍛えていきましょう。  

  

   

  

【ボイトレにおける2大要素】  

  

 

まずは歌の上達における訓練法を大まかに2つに分類していきます。  

  

   

 

その二つが【発声訓練(ボイストレーニング)】と【歌唱法の訓練(ボーカルトレーニング)】です。  

  

   

  

  

【発声訓練(ボイストレーニング)】  

  

   

ボイストレーニングとは、音域拡張や声量強化はもちろん、ビブラートなどの歌唱技法の習得までの事。  

  

歌における体の動かし方を覚えたり、神経伝達力の強化や筋肉の柔軟性強化などを行う【身体強化訓練(フィジカルトレーニング)】だと思って下さい。  

  

  

自分が声を出す中で、出来ない事を出来るようにする訓練がこれにあたります。  

  

   

  

  

また、ビブラートなどの歌唱テクニックの習得に関してはボイストレーニングに分類されます。  

  

   

そう言ったテクニックなどの事を【メリスマ】などと呼びますが、このメリスマは発声訓練の効果を高めるための道具としてよく用いられます。  

  

   

  

   

【歌唱法の訓練(ボーカルトレーニング)】  

  

次にボーカルトレーニングですが、これはそれぞれのジャンルや楽曲でどの様に表現するのがカッコいいのか、と言う事を覚えていき、それをクセ付ける訓練の事。  

  

楽曲における強弱のつけ方や発音方法、装飾技法の取り入れ方やリズムトレーニングなどの【表現力訓練(センストレーニング)】だと思って下さい。  

  

   

現状自分が可能なテクニックの中でどの様な歌い方が良いかを突き詰めていく訓練がこれにあたります。  

  

   

  

   

  

  

 

本来これらは全くの別物であり、どちらが欠けていても歌唱力が高いとは言えません。  

  

   

そして、訓練の効率で言うとそれぞれは別々に鍛えていく方が効率的です。  

  

   

  

  

サッカー選手が筋力や体力を鍛えるためにひたすら試合やシュート練習だけをしていたら、なんだか上達が望めなそうですよね。  

  

 

筋トレや走り込みなどの基礎体力をつけて、その鍛えた体を使ってテクニックを磨くから上達するのだと思います。歌の訓練もこれと全く同じです。  

  

   

 

  

そしてその性質上、訓練の初期段階においては【ボイストレーニング】→【ボーカルトレーニング】の順番で鍛えていくのが良いでしょう。  

  

  

 

例えばある楽曲にビブラートをかけたいとして、その曲でビブラートをかけるための身体能力が無ければどれだけ練習しても習得するのは難しいです。  

  

逆にビブラートをかけるのに十分な身体能力があれば、あとは体の動かし方を覚えてしまえばすぐに習得できますからね。  

  

   

  

次のコラムから、ボイストレーニングとボーカルトレーニングに分けて、それぞれ具体的な分類と大まかな訓練課程を紹介していきたいと思います。  

  

  

だんだんと細かな話になって来るので大変ですが、まずは興味の持てる内容から少しずつ、自分と照らし合わせながら見ていきましょう。  

  

 

そして、成長するための気づきの一助にしてみて下さいね。  

  

  

  

  

  

  

  

Saucer Of the Sound music school 代表 絢太(kenta)