男性【ハイトーンを出したい/声質が気持ち悪く感じる】

◆相談者様

ハイトーンが出したいが、自分の声が低くて気持ち悪い声質に感じる男性

◆質問相談内容

高音に憧れる

自分の声は低いし気持ち悪い

音痴だと思う

◆回答内容

こんばんは!歌を拝聴しました!

音痴だと仰ってますが、音程自体はそんなに大きく外れてはいないですよ!

恐らく声質と発音の方法のせいでそう感じてしまうだけだと思います!

 

今は原曲の1オクターブ下で歌っていると思うのですが、カラオケではどんなキーで歌いますか?

恐らく原曲キーでは難しくても、もう少し高めのキーの方が相談者様に合っているんじゃないかなと思います。

 

もしカラオケでキーを変えて歌う事が出来るなら、今歌っているキーから+1ずつキーチェンジ機能でキーを上げて行って、高音がギリギリ歌える所を探してみてください!

 

その状態の声を聞かせてもらえたら、もっと具体的なコメントができる気がします!もしよければぜひやってみて下さい!

 

声に関しては先程の通り、相談者様に合ったキーの声を聞かせてもらってからのコメントの方が良いと思うので、ここでは声質と発音についての練習法を1つずつお伝えしますね!

 

・発音の練習法

唇をすぼめた状態(ストローを咥えた様な形、「う」の口をもっとおちょぼ口にした様なイメージ)を保ったままで「いえあおう」と言う練習です。

この時唇は開いてはいけないのですが、唇をすぼめたままでどれだけハッキリした発音で「いえあおう」が言えるかを鍛えていきます。

 

唇をすぼめたまま「いえあおう」とハッキリ言うには、顎と舌を物凄く大きく動かす必要があります。

相談者様の歌を聞くと、顎や舌の動きが小さい様に感じました。

顎や舌は、話し言葉とは比較にならないほど大きな動きをする必要があります。この練習法ではそのきっかけを掴んでもらう目的があります。

 

 

・声質の練習法

出来るだけ太い声(ボビーオロゴンの様なイメージ)と出来るだけ細い声(志村けんのバカ殿の様なイメージ)を、素早く切り替える訓練です。

 

「パシャタカハ」という言葉を出来るだけハッキリ言いながら、一回ごとに太い声と細い声を入れ替えていきましょう。

太い声「パシャタカハ」→細い声「パシャタカハ」→太い声「パシャタカハ」→、、、

という感じです。

この時、太い声と細い声がどれだけ離れた声質に出来るか、という事を意識して行って下さい。

慣れるまでは「あれ、あんまり声質変わってなくね?」となりやすいので、全然違う声同士を切り替える様に意識しましょう。

 

声質を変えるには喉仏の周りの筋肉の集まり「外喉頭筋」を使う必要があります。

この訓練をやる事で、外喉頭筋の様々な筋肉がバランスよく鍛えられます。

また、この筋肉を鍛える事で今後行うハイトーン訓練にも非常に効果があります。

 

相談者様の歌を聴いた印象として

「イメージした声をイメージしたまま出すための体の動かし方」があまりマスターできていない様に思いました。

 

なので個別の訓練に入る前に、まずは発声に使う色んなパーツを沢山動かして

「こう動かしたらこういう声になるんだ」

というのを体に覚えさせる事が必要になります。

 

これが凄く上手なのがモノマネ歌手です。

モノマネ歌手って、一人の人間が色んな声を自在に出しますよね。

あれは「こういう声を出したい」と思ったら、それに適した発声法を無意識に出来るからあれだけ沢山の声が自在に操れるんです。

 

そして、モノマネ歌手ってみんな歌めちゃめちゃ上手ですよね。

これまでお話した「喉をこう動かしたらこういう声になるんだ」という経験値が高ければ高いほど歌は上手に歌えます。(もちろんそれだけではダメで、発声訓練なども必用にはなりますが)

まずは歌の一番下地の部分を鍛えるために、紹介した2つの練習法をぜひ試してみて下さい!

その後は相談者様からのお返事はなく、やり取りは終了しました。