40代男性【声帯の痛覚/ポリープなどの痛みについて】

◆相談者様

声帯の神経や、ポリープなどの声帯器質病変について知りたい40代男性

◆質問相談内容 

声帯に痛覚は存在するのか。また、ポリープや声帯結節などで痛みは生まれるのか。

◆回答内容

こんにちは!

 

この件については、正直まだ研究段階な内容ではあるかと思います。

 

ただ、最近の見解としては「多くの人の喉頭には、運動感覚の神経も痛覚などの神経も発見されている」と言うのが一般的ではあります。

僕が見た最新の論文は2006年のものでしたので、もしかしたらもっと新しい知見もあるかもしれません。

ただし、声帯ポリープや声帯結節は基本的に無痛性の声帯器質病変となります。

 

どちらかと言うと

①ポリープや結節になる

②それによって発声に過度の負担がかかる

③過緊張発声による喉の痛みが出る

という事の方が考えやすいかもしれませんね。

 

この件についてはあまり新しい論文を読めていないので、勉強不足な所があって申し訳ないです。

こんなレベルのお返事でよろしければ何かの足しにして頂けると幸いです!

◆相談者様からの返答

・声帯に痛覚はないと言われていたくらいだから、分布が少ないのか?

・無理な発声で仮声帯などが働いて痛くなるのはイメージしやすい!

 

◆回答

あまりその方面に明るくなく、詳細な回答が出来ずにすみません。

他に詳しい方いたらぜひ教えて下さい!!!笑

 

昔は痛覚も運動覚もないと言うのが一般論でしたよね。

恐らく

・声帯の標本が少ない

・染色技術などがあまり進んでおらず、小さな声帯では発見が難しい

・標本によって結果にバラつきがある(これについては現在も言える事で、それによって明確な結果が出ていないのだと思います)

こう言った要因も関係してそうですよね。

 

過緊張で喉が痛くなるというのは当たり前の話ですが、いざ仕組みを考えようとすると意外と分かっていない事も多いんですよね。

僕たちは研究者ではなく現場のボイストレーナーなのであくまでも情報を得て仮説を立てる事しか出来ませんが、より妥当な仮説が立てられる様勉強は怠れないなと日々感じますね。

 

ちなみに、喉頭の感覚神経は第10脳神経の「迷走神経」という神経が分岐した「上喉頭神経内枝」というものが担当しています。

また、神経の刺激の受容器としては

・痛覚→自由神経終末

・運動感覚→筋紡錘

これらがメインで働いています。(もしご存知の内容でしたら申し訳ありません)

もしご興味ありましたらぜひ調べてみて頂き、僕に教えて下さると非常に嬉しいです!!

 

◆相談者様からの返答

・色々調べてみても良くわからなかった

・声帯自体は痛くならず、その上の仮声帯などのパーツ群が痛くなるという認識で合っているか?

 

◆回答

なかなかニッチな分野ですから、あまり目ぼしい情報は少ないですよね。僕も苦労している分野なのでお気持ちお察しします。

 

もちろん声帯より上のパーツもそうなのですが、声帯の内喉頭筋や喉頭粘膜にも知覚神経は発見されているという報告があります。

なので、僕は声帯自体(粘膜や筋組織)も痛みなどを感じていると考えていますよ!

その後雑談をして、やり取りは終了しました。